猫の心因性皮膚炎

猫は強いストレスを感じる環境に置かれると、そのストレスから逃れるために過剰のグルーミングを行います。心因性皮膚炎とは、そのようなストレスが原因となる局所の皮膚を激しく舐める猫の病気です。

猫の心因性皮膚炎の原因は?

猫のザラザラした舌が皮膚にひどい刺激を与えます。

これが感覚神経の末端部に影響を与え、刺激はより一層強くなり、猫は局所をしきりに気にして舐めだし、ダメージは更に深くなります。

このようなことは皮膚が過敏状態であったり、感染のある場合、耳や肛門の感染、又はペットが神経質な場合に起こります。そして次第に脱毛と皮膚炎が広がっていきます。

心因性皮膚炎は例えば新しいペットが来たり、家庭に人間の赤ちゃんが生まれた時、猫の囲いや小屋が新しくなったとき、同居している他のペットや家族がいなくなった時などの周囲環境が変わった場合や、近所の猫や無神経な家族によっておどかされたりして精神的に心配や不安に陥ってしまった時にしばしば見られます。

シャム猫やアビシニアン・キャットが最も発病し易い種類です。

猫が病変部を舐めるのを止めればこの病気はすぐに治りますが、多くの場合、痒いから舐めるという悪循環を止めることは大変難しく、根気よく治療することが必要です

猫の心因性皮膚炎の治療は?

治療法は猫が病変部を舐めるのを止めさせるための薬を飲ませたり注射したりします。包帯エリザベスカラーなどで舐めるのを阻止すると効果が上がることもあります。

根本の原因となった皮膚炎や耳、肛門の感染症などがあれば、その治療をしっかりと行います。

また心因性の原因になった環境変化などがあった場合、その原因を取り除くのが一番ですが、引越しや家族構成の変化など、元に戻すことができない場合も多くあります。

その場合には変化した環境に慣れてもらうしかありませんので、できるだけもとの環境に近づける形で、慣れやすくして下さい。

新しい猫を迎え入れた場合には、先住猫の世話を先に行うようにし、かまってあげる時間も十分にとるようにしましょう。

 

08

関連の記事

  • 趾間膿胞趾間膿胞 趾間膿胞(しかんのうほう)は肢の感染症で、指の間に最も多く見られます。 皮膚深くの細菌感染により、痛みを伴う膿(うみ)で満たされた水 […]
  • 猫の挫創(アクネ)猫の挫創(アクネ) 猫の挫創は顎をきれいにできない事から起こる皮膚病です。 猫の挫創(アクネ)の原因は? 体の他の部分は直接舐めることによってきれいにでき […]
  • 皮膚襄胞皮膚襄胞 皮膚襄胞(ひふのうほう)とは皮膚に袋状の異常な構造物ができるもので、犬ではよく見られますが、猫にはあまり見られません。先天性(出生時に存在 […]
  • 肢端舐性皮膚炎肢端舐性皮膚炎 肢端舐性皮膚炎(したんしせいひふえん)はたえず舐め続けることから起こる皮膚病です。 肢端舐性皮膚炎の症状は? 最初はほんの小さな脱毛部 […]
  • 03a犬のアトピー アトピーのとは 犬によっては、ほこりやダニ、花粉などに敏感に反応し、これらが空気と一緒にロや鼻から入ってくると、アレルギーになって皮膚を […]
  • 02ノミアレルギー ノミアレルギーの症状はノミの唾液成分に対する過敏症(アレルギー)によって起こります。 アレルギー体質の動物はたった1匹のノミに噛まれ […]
公開日:2014/10/24
更新日:
治療は光が丘動物病院グループへ
日本で数少ない「1.5次診療」をおこなっている当グループは、
大学病院に匹敵する獣医療の提供飼い主様に徹底したインフォームド・コンセントしています。
大切な家族でお困りの際には、お気軽に相談ください。

PAGE TOP