泌尿器外科

膀胱切開術

持続的に尿中に尿結晶が存在していると、小さな粒子がだんだんと大きくなり、石のように大きくなります。
尿石の種類によっては溶けないものあり、また長期的に尿結石が膀胱内にあれば慢性的な膀胱炎にもなってしまいます。
膀胱結石はレントゲン検査などでわかりますが、検査でわかるぐらいになってしまった大きな結石は、手術をして取り除く必要があります。

  • ① 膀胱を露出
    膀胱を露出

    下腹部に切開をいれ、膀胱を露出させます。

  • ② 支持糸をかけます
    支持糸をかけます

    手術中に膀胱がお腹の中に落ちないように指示糸を膀胱表面につけます。

  • ③ 膀胱を切開します
    膀胱を切開します

    膀胱内の尿がこぼれないように、吸引器で尿を吸い取りながら切開していきます。

  • ④ 出来るだけ小さな切開で
    出来るだけ小さな切開で

    最小限の大きさの切開線で結石が摘出できるように、膀胱の中の石の大きさを見て切開していきます。

  • ⑤ 取れた結石です
    取れた結石です

    大小様々な結石が膀胱の中にできます。大抵は食事管理でなんとかなることが多いのですが、まれに食事をしっかり管理していても結石が出来る場合があります。

  • ⑥ 縫合します
    縫合します

    膀胱の粘膜と外側と2重にして縫っていきます。隙間がないように縫い合わせないと、尿が漏れ出してしまうので慎重に縫合します。

  • ⑦ 縫合終了
    縫合終了

    縫合が終了したら、カテーテルという管を通して膀胱内に生理食塩水をいれて、縫合したあとから水が漏れでないかチェックをします。

  • ⑧ 終了です
    終了です

    お腹を縫合して終了です。あとは皮膚を縫うだけです。

膀胱結石はWコーギーなどの犬種で頻繁に見られます。
ひどい血尿や膀胱炎がなかなか治りにくい場合が出たときには一度検査をしてみたほうが良いでしょう。

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