うさぎの臼歯研磨処置のキーポイント
うさぎさんの良く抱える疾患の一つに「歯」のトラブルがあります。
ウサギの特殊な生態
多くの場合は上あごと下あごの不正咬合により、前歯や臼歯がバランスよく削れず異なった方向に伸び続け、舌や口腔内を傷つけてしまいます。
当院では、前歯(切歯)であれば麻酔をかけずにその場で処置を行いますが、臼歯の研磨処置は安全の確保のために麻酔をかけて行います。
専用器具で歯を削る
うさぎさん専用の歯科器具で口腔内を広げ、舌を傷つけないように整形外科専用の研磨器具で伸びすぎた歯をきれいに整えます。
麻酔をかけることに抵抗を感じる飼い主様もいらっしゃいますし、確かに麻酔に対するリスクも少なからずあります。
当院は一般状態と歯の伸長具合、今までの歯のトラブルの経緯などをすべて踏まえたうえで飼い主様とお話しし、麻酔下での処置を行っています。
うさぎさんを見てくれる病院は少なく、病院を選べないという問題を抱えている飼い主様も少なくないかもしれません。
健康な時から爪切りなどを含めた健康診断で近くの病院を知っておき、いざという時のかかりつけになってくれるよう準備しておきましょう。
公開日:2015/06/29
更新日:
大学病院に匹敵する獣医療の提供と飼い主様に徹底したインフォームド・コンセントしています。
大切な家族でお困りの際には、お気軽に相談ください。