会陰尿道造瘻術のキーポイント

寒くなってくると増えてくる、雄猫の尿結石症。その治療法の一つとして会陰尿道造瘻術という手術があります。

尿道を広げ、つまらないように

とても簡単に説明すると、男の子を女の子のように手術する…となりますが、男の子の狭くて細い尿道にメスを入れ、広くなる部分まで切り広げて皮膚と縫いつなげるというものです。

この手術は一般的な手術と大きく異なる点があります。

一般的な体位ではない手術方法

通常の手術では、動物たちは手術台の上であおむけで寝かされていますが、この手術の場合はうつ伏せとなります。お尻を高く上げて陰部の手術がしやすくするためです。

術者と助手も、通常であれば手術台を挟んで向かい合わせですが、この手術では二人とも並んで術野に向き合います。

とても狭い場所に対して細かな手術を行うので、動物の体位が少し違うだけでも視野の確保が異なってきます。

いざ手術が始まってしまうと、体位を変えたり角度を変えるのは容易ではないので、局所の手術にはよく言えることなのですが、手術の前の剃毛や消毒と同じくらい手術しやすい体位を整えておくことは重要です。

公開日:2014/12/30
更新日:
治療は光が丘動物病院グループへ
日本で数少ない「1.5次診療」をおこなっている当グループは、
大学病院に匹敵する獣医療の提供飼い主様に徹底したインフォームド・コンセントしています。
大切な家族でお困りの際には、お気軽に相談ください。

PAGE TOP