指の腫瘍切除の一例

今回は指先にできた腫瘍についてです。指先や手にできる腫瘤はいくつか代表的なものがあり、タコのように慢性的な刺激が原因でできるものや、持続的な炎症が続いて出来てくるもの、中には悪性度の高いものも見られます。

小さいものでも獣医師に見てもらいましょう

悪性度の高い腫瘤ができることはさほど多くないのですが、急に腫れてきたり、見慣れないできものができてきた場合はすぐに獣医師に診てもらいましょう。

炎症が原因の場合は塗り薬などで炎症を引かせ経過を見る場合もあるのですが、中には大きくなりすぎたために『出血が止まらない』『痛そうにしている』などの症状が続く場合は切除するという場合もあります。

早目の決断が大切です

悪性が疑われる腫瘍の場合も切除が第一選択となりますが、その場合は腫瘍の存在している指も含めて切除する『断指術』となります。

これは腫瘍だけ取ろうとすると腫瘍の細胞が切除付近に残っていた際に再発してしまう恐れがあるためで、十分なマージンを取って切除する必要があるためです。

指を切除すると言われるととてもかわいそうに思えてしまいますが、腫瘍切除という意味ではとても大切で、加えてワンちゃんたちは指1つにかかっている体重がさほど重くないので、術後に不具合を起こすこともほとんどありません。

逆にかわいそうだからと言って様子を見ていると、腫瘍がほかの指まで巻き込むことになり、かえって複数の指を切除しなくてはならなくなってしまいます。

上記にもありますが、飼い主様の見た目では悪い物か判断着かない場合が多いと思います。おかしいなとおもったらすぐに獣医師に診てもらいましょう。

 

公開日:2015/09/07
更新日:
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