沐浴について

今回は外科手術から遠のいてしまいますが、秋になり皮膚病を抱えている仔がまだまだ来院されるので薬浴についてお伝えします。

動物病院での薬浴とは?

動物病院での「薬浴」は、単純に皮膚病専用のシャンプーを使ってグルーミングをすることが一般的です。当院でも症状に合わせた薬剤の含まれているシャンプーを選択し、ご自宅でできないシャンプー療法を行っています。
加えて、アトピーやひどいアレルギー性皮膚疾患を抱え、しかもステロイドの投薬が長期に及んでいる仔に対しての新しい薬浴を取り入れています。

この薬浴はステロイドと抗生物質などが混ざっている軟膏を痒みのある場所すべてに塗布し、長時間浸透させた後に抗菌剤入りのシャンプーで薬浴、その後皮膚の潤いを保つためにセラミドのサプリメントを滴下します。

体の負担を軽減する

内服薬同様にステロイドを使用するのですが、この方法の場合経口的でない分、体への負担が少なく済みます。また、日々のステロイドの投薬を無くせるほどコントロールできる子もいます。

中には痒みが出てきて来てしまう子もいますが、このシャンプー療法を定期的に行い痒みが強い時だけ飲み薬を飲むという、「経口的なステロイド投与を減らす」という目標に到達することができます。

「薬浴」といっても様々な形があります。その子に合った薬浴の方法が見つかるかもしれません。

現状で皮膚のお悩みを抱えている飼い主様がいましたら、獣医師に積極的に相談してみましょう。今の治療のリスクを減らすことができるかもしれません。

公開日:2015/10/01
更新日:
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