犬に腫瘍を見つけたら!?治療・手術のギモン
身体にイボのようなできものを見つけたことのある飼い主様も多いのではないでしょうか?
イボって腫瘍?良いもの?悪いもの?
身体に突然できたできものを、ご自宅で良い物か悪い物か判断するのは難しいと思います。
ただ、一般的には急激に大きくならないもの、赤くはれてきたり痛がったりしないようなものに関しては、急を要するほどのできものでないことが多いです。
まずはいつからあるのか?ご家族がいる場合にはお互いに確認してみましょう。
また、大きさを計っておくことはとても重要です。できものを見つけた時はその大きさを計り、次の日も計ってみましょう。
もし大きくなっていたり、痛みがあったり、色が変わってきているようであればすぐに動物病院に行くことをお勧めします。
腫瘍は手術でしか治らない?
悪性の腫瘍は基本的に切除をすることが望ましいですが、あまりにも高齢な場合や、全身に転移している場合、その他の理由で麻酔下での手術が難しい場合は、手術を見送ることもあります。
ただし良性の腫瘍の場合、大きさに関わらず無理をして手術で取り除かなくても良いとする場合も多くあります。
大きくても良性の腫瘍であることも
わんちゃんでは脂肪腫といわれる脂肪の大きな塊が体の表面にできることもあり、これは癌とは違って脂肪の塊なので体に対して悪いことは起こしません。
時折大きく成長することもありますが、変化が無い場合は無理をして取り除かないケースが多いです。
その他にも、人のニキビのような小さなできものもワンちゃんにはよくできます。
少し時間が経つと大きくなってから中身がはじけることもありますが、もともとが小さいので飼い主様もワンちゃんも気付かないこともあります。
できものを見つけても焦る必要はありません
身体の表面にできる腫瘍を見つけた時は、まずはよく観察して今までどうだったかを思い出してみましょう。
急にできたのか?他にも似たようなものが無いか?色は変わってきてないか?痛がっていないか?大きくなってきていないか?
これらの事を書きとめ、獣医師に相談しましょう。
良性でも手術が必要なことも…
たとえ良性の腫瘍だとしても、手術で取り除かなくてはならないこともあります。
大きくなり腫瘍が地面とすれて血が出てきてしまう、歩行や食事などの日常の運動に支障をきたすなど、生活に支障をきたしそうな場合や、障害が出ている場合は切除することもあります。
普段から身体を良く触ってあげましょう
毛の長い犬種や密に生えている犬種だと、そこそこ大きな腫瘍でも見落としてしまう事もあります。
普段のブラッシングやスキンシップで気づくことも多いので、なるべくくまなく触ってあげることも大切です。
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大切な家族でお困りの際には、お気軽に相談ください。