陰睾丸(停留睾丸)摘出手術
通常男の子の睾丸は体の外にある陰嚢に二つとも収まっていますが、まれに体の中(腹腔内)に留まってしまうことがあります。
陰睾丸ともよばれる
ワンちゃんは生まれてから数ヵ月の間で、もともとはお腹の中にある睾丸が足の付け根を通って陰嚢まで降りてきます。
これが何らかの原因でお腹の中、もしくは足の付け根の部分に留まってしまうことがあり「停留睾丸」とも言われます。
その危険性は?
通常の場所に無い睾丸は、ワンちゃんの年齢にともなって癌化する場合が多く見られます。
癌化してからの手術と若いうちに摘出してしまう場合とでは手術の内容が全く異なってきます。
年齢を重ねてからの手術は若いときに比べると様々なリスクを背負うこととなり、特に癌化している場合は周囲の組織との癒着等も考えられ、慎重に摘出をしなければなりません。
通常男の子の去勢手術は生後6ヶ月を目処に行われますが、停留睾丸が見られる場合は状況に合わせて1歳くらいまで様子を見て、降りてこなければ手術という決断をされる飼い主さまが殆どです。
10年後のリスクより、早目の手術を
もちろん開腹手術となり通常の去勢手術とは異なりますが、年齢を重ね癌化してからの摘出手術と比べるとかなりリスクは低くなるでしょう。
停留睾丸と言われて開腹手術に慎重な考えを持つ飼い主様も多く見られますが、長生きしてくれる事を考えると、早いうちに手術の検討をしてあげてください。
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