飼い犬が眼をしょぼしょぼさせていたら

ワンちゃんの目のトラブルは意外と多いものです。
飼われているワンちゃんが目をしょぼしょぼさせていたことはありませんか?

眼のしょぼつきは痛みのサインchihuahua-1393442_640

人でも同じことが言えますが、目に異変が起きた場合、ワンちゃんはたいてい強い痛みを感じ目をしょぼしょぼさせます。
逆に言えば、目をしょぼしょぼさせているときは、ほとんどの場合目に異常が起きているといえるでしょう。
一番多い原因は、眼球の表面の「角膜」が傷ついてしまった場合です。
「角膜潰瘍」などと獣医師から診断されたときはこう言ったケースです。

眼の表面は意外と簡単に傷がつく

目の表面が細かい傷でこすれてしまったり、えぐれてしまったりしたことで起こります。
自宅ではどこかにぶつけてしまったり、シャンプーの後のタオルで強く目をこすってしまったり、目の周りのブラッシングやカットを行う際に道具で傷つけてしまったり…
また、お散歩時には茂みに顔を突っ込んで枝で傷がついたり、野良猫ちゃんに興味本意で近づいて猫パンチをもらってしまったり、他のワンちゃんと激しく遊んで傷がついたり…
結構いろいろな理由で目は簡単に傷ついてしまいます。
特に短頭種のフレンチブルドック、シーズー、目が大きいチワワちゃんたちは要注意ですね。

傷以外の眼の異常も

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その他にも、結膜が腫れてしまう結膜炎や、人にはない第三眼瞼という膜が張れてしまう「チェリーアイ」といったものがあります。
チェリーアイは目頭に赤いできものが突然現れるので、飼い主様もかなりびっくりされて病院に来られます。
点眼薬で落ち着く場合もありますが、治りが悪い場合は外科的な手術となる場合もあります。
さて、では実際に目に異常を見つけた際はどのようにしたらよいでしょうか?

ワンちゃんは子供と同じ?

私たちが子供だった頃、目が痒くて我慢できず、搔きすぎて親から怒られたり、真っ赤に腫らして眼科に行った経験はありませんか?
よく思い出してみると…身に覚えがありますよね?
その時の気持ちを考えると、ワンちゃんたちが目に異常を感じた時に何をするかが想像つくかもしれません。
そうです。気になって掻こうとするんです。
飼主さんに気付かれないように掻く子もいれば、とにもかくにも我慢できず必死に描いてしまう子もいます。
もともと軽度な結膜炎でも、気になって掻きずぎて自分の手でひっかき、角膜潰瘍を起こしてしまうというケースも珍しくありません。

エリザベスカラーは常備しておきましょう

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目の異常を感じた際は、とにかく掻かせないことが重要です。
ひっかいて悪くなる前に動物病院に向かうか、ご自宅にエリザベスカラーがあれば取り急ぎ着け、それ以上の悪化を避けましょう。
特に角膜の傷がひどくなると、点眼薬だけでは治すことが難しく外科的な手術が必要となる場合もあります。
さらに放置すると細菌感染なども起こってきて、最悪の場合失明や眼球摘出手術にまで発展してしまうこともあります。
このようなケースは、飼い主様が病態を安易に考えて動物病院に来ることを長い時間ためらっていた時に多いので、目の異常は深刻にとらえて行動してもらった方がいいでしょう。
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