鼠径ヘルニア整復のキーポイント

「鼠径」という言葉はあまり聞き慣れないですよね。体の一部なのですがどこだかわかりますか?

足の付け根「鼠径」

後ろ足の付け根でおなか側の部分を鼠径部といいます。実はこの部分、おなかの中から太い血管が後ろ足に通じている部分なのです。

その為、おなかと足の付け根はぴったりと閉じている訳ではなく、この太い血管の分だけスペースが空いています。

このスペースが成長する過程であまり閉じなかった子や、大きく吠える子、腹圧がかかる子などでは広がってしまうことがあります。

その広がった穴におなかの中の脂肪や臓器などが飛び出てしまう症状が鼠蹊ヘルニアです。

緊急手術にもなる可能性が…

以前にも紹介した臍ヘルニアよりも、腸に加え膀胱や子宮などが出やすく危険度が高い症状です。

近年よくみられるのは、シニア期に入ったよく吠える女の子・避妊手術をしていない子で、発情の際にはれた子宮が飛び出てしまうケースです。

緊急手術にもなりえる症状なので、もし今まで獣医さんに鼠蹊ヘルニアですといわれたことがある方は、できるだけ早く手術を受けていただくことをお勧めします。

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